ウマノスズクサ Aristolochia debilis Siebold et Zucc. / ウマノスズクサ科
関東以西、四国、九州に点在し、中国に広く分布するつる性の多年草。全体の長さは2~3m、茎や葉は無毛、粉をかぶったような白みを帯びています。葉は先の丸い三角形で、先端は丸く基部は耳のあるハート形で互い違いに出ます。全体には独特の香りがあり、ジャコウアゲハというチョウの食草です。
6~9月に葉の脇から一つか二つずつ花をつけます。花は筒状で基部は丸くふくらみ、先はラッパ状で斜めに開いて先端はとがり、ふちは外側に丸まります。花の内側は暗紫色で毛がたくさん生えています。筒状の部分にも毛が下向きにたくさん生えています。ウマノスズクサの仲間の花は雌性先熟(しせいせんじゅく)といい、一つの花の中で雌しべと雄しべの成熟する時期が異なります。開花直後は雌しべが成熟期で、この頃花の中に入った昆虫は筒部の毛が邪魔して外に出られません。花の中で動き回って雌しべに花粉がつけられます。おしべが成熟し、花粉を出す頃には筒部の毛はなくなり昆虫が外に出られるようになります。体に花粉を付けて外に出れば花粉を運ぶことになります。
2026.6
