アメリカホドイモ Apios americana Medik. / マメ科
北アメリカ東部原産のつる性多年草。明治時代中期に導入され、野菜として栽培されますが、花がきれいなので観賞用にもされます。塊茎から出たつるは他のものに絡まりながら2ⅿ以上にもなります。葉は3~7枚の小さい葉が鳥の羽状になって構成され、つるから互い違いに出ます。花は6~9月です。一つの花は長さ1㎝ほどの蝶型、10~40個の花が密集した穂が葉の脇から出ます。花の外側は黄白色、内側は紫褐色です。竜骨弁は細長く、上方に曲がって旗弁の中央のくぼみに収まっています。
6~8㎝の豆果をつけるようですが、観察園では確認できていません。地下茎は細長く、ところどころがふくらみ球形や紡錘形の塊茎ができます。これはアピオス、ホドイモなどと呼ばれ食用となります。日本在来種としてはホドイモがあります。姿は似ていますがこちらの花は黄緑色で、塊根は小さく収量も多くないようです。
2024.6