ハンゲショウ Saururus chinensis (Lour.) Baill. / ドクダミ科
ハンゲショウは、本州以南、朝鮮、中国、ベトナム、フィリピン、インドに分布する多年草。湿地や水辺に生えます。高さは50~100㎝、先のとがった卵型の葉を互い違いにつけます。
花は6~8月で茎の上部から多数の花をつけた花穂を出します。花穂に近い上部の葉の数枚は花の時期に葉の下半分が白くなります。花穂は白色~クリーム色で最初は垂れ下がっていますが、下から上へ咲いていくうちに上向きになります。一つの小さな花は大きさ2㎜ほどで、6~7本のおしべ、中央にめしべがあり、めしべの先端は3~5つに裂けています。花びらはなく、花の付け根に苞(ほう)があります。
漢字では「半夏生」、別名は「片白草(かたしろぐさ)」です。夏至から11日目を半夏(はんげ)と言いその頃に花が咲くことや葉の様子が名前の由来となっています。
2023.6