アキノタムラソウ Salvia japonica Thunb. / シソ科
本州以南、朝鮮、台湾、中国に分布する多年草。山野の疎林や道ばたに生えます。高さは20~80㎝、葉の形は色々で、3枚で一組だったり羽状となったり、1枚だけの時もあります。
葉の周りにはゆるくギザギザがあり、葉の表や茎、葉柄にはまばらに毛があります。
茎の上部が枝分かれして、長さ10~25cmの花穂を出し、小花がまばらに層になってつきます。花の色は薄紫を中心に濃淡には幅があり、がくは筒状で、上下に大きく2つに裂け、下側の先端は2つに分かれた形です。
花びらは唇形(しんけい)と呼ばれる形で、内側には白い毛があります。がくや花びら、花茎にはたくさんの腺毛が生えていてべたつきます。開花直後のおしべはめしべに添って斜め上を向いていますが、次第に下を向き丸まります。
「アキノ」と名が付いていますが、開花は7~11月と幅広く変異が多いのが特徴です。タムラソウの仲間の種間競争の実験のために栽培しています。
2023.7