アメリカノウゼンカズラ Campsis radicans (L.) Seem. / ノウゼンカズラ科
北アメリカ南東部原産の落葉藤本(らくようとうほん)。大正末年に日本に渡来しました。つるは長くのび、気根を出して他のものにくっついてのび広がります。葉は7~11枚の小さな葉が鳥の羽状に付きます。頂上に葉がつくので奇数枚です。葉は向かい合って付きます。 花は7月頃から秋近くまで長く咲きます。
今年伸びた枝先に4~12個の筒状の花をつけ、色は赤橙色です。先端が5つに裂けています。花の長さは7~9㎝、先端の直径は3~4㎝です。おしべは4本、めしべは1本で先端は平たく上下に裂けていて、触れると閉じます。これは目で見てわかるほどのスピードです。がくも花と同じオレンジ色で先端が5つに裂けます。花の奥から蜜を出しているのでいつも花の周りはアリだらけです。
よく似たものにノウゼンカズラがあります。こちらは中国原産で、日本には平安時代以前に伝来したのではと言われています。色は黄橙色で花の大きさも6㎝ほどと大きいです。またアメリカノウゼンカズラの葉の裏には毛がありますが、ノウゼンカズラは無毛であることも異なる点です。
2025.7