ツルニチニチソウ Vinca major L. / キョウチクトウ科
南ヨーロッパ、北アフリカ原産の常緑多年草。観賞用やカバープラントとして栽培され暖かい地域では野生化しています。日本に渡来したのは明治時代中期以降とされます。春に株元から立ち上がった茎は高さ30~40㎝で、向かい合った葉の脇の片側から紫色の花を咲かせます。花は直径4㎝ほど、ラッパ状で花びらが大きく5つに裂けています。
花の中は細かい毛がたくさん見えます。おしべは花びらの中ほどから出ていて、葯の上には毛がふさふさの黄色い付属体がついています。めしべにも柱頭の上に著しい毛のある付属体があり花の構造は複雑です。また自分の花粉では種子をつくることができない性質を持ち、昆虫の受粉に頼ることになるので果実ができる機会は少ないです。
花が終わると株元から花が着かない長いつるが出て伸び広がります。地面につくと根が出て広がるので植える場所には注意が必要です。
2024.4