オオカナメモチ Photinia serratifolia (Desf.) Kalkman / バラ科
奄美大島、琉球、台湾、中国南部、フィリピン、インドネシアに分布する常緑高木。高さ4~6m、時に10m以上にもなります。カナメモチと似ていますが「オオ」と付くだけあって葉も花の集まりも大きいです。葉は長い楕円形で先端は尖り、周りにはギザギザがあります。革のような質感で長さは10~20㎝、葉の表裏ともに毛はありません。
花は4月に咲きます。白い小花が集まって直径10~16㎝の花の集まりを作っています。一つの花は直径6~8㎜、花びらが5枚、おしべは約20本、めしべは2本、時に3本あります。花の後、直径6㎜ほどで紅紫色の球形の果実ができます。中に種子が一つ入っています。
葉は「石楠(せきなん)」といい鎮痛作用があり薬用に利用されます。新芽の芽吹きが赤くて美しいのはオオカナメモチよりもカナメモチの方で、オオカナメモチとカナメモチを掛け合わせたものが園芸種の「レッドロビン」です。生垣などに利用されているのは主にレッドロビンです。
2023.4