館長挨拶

本年4月より名古屋大学博物館館長に就任しました。この重責を受け止めながら、館の発展に寄与していきたいと思っております。

創設20年を経た当館の特徴は、館内スタッフ、研究協力者、訪問者、所属する院生による、国内のみならず、世界中のフィールドにおいて、幅広い分野での独自の研究、資料収集を展開していることだと思います。このような研究活動においての若手育成は、大学博物館の業績として引き続き発展させることも我々の責務の一つだと考えています。

また、名古屋大学の研究成果等を紹介する特別展や企画展を開催しています。それらに関する種々の講演会、博物館コンサート、小・中学生向けの次世代教育「地球教室」などのイベント、友の会活動など、実に様々な教育普及活動や地域貢献を行っており、今後も当博物館の重要な活動の柱として実施していかなければならないと思っています。

創設当初は、年間数百人にも至らなかった来館者が、現在では3万人を越えます。これまでの活動の広がりは、大学や、学生たち、地域ボランティアの方々などの支援のおかげです。今後も、展示内容をリニューアルしつつ、さらに楽しんでもらえる博物館にしていきたいと思いますので、これからも皆様のご協力を頂きたく、お願い申し上げる次第です。

令和2年4月
名古屋大学博物館長 吉田 英一