オオニシキソウ Euphorbia nutans Lag. / トウダイグサ科
アメリカ原産の1年生草本。暖帯に多く、日本では本州から九州に帰化して道ばた、畑、川の土手などに生えます。茎は斜めに立ち上がり、高さ20~60㎝、赤みを帯びています。葉は向かい合ってつき、一つの葉の長さは1.5~3.5㎝、幅は0.6~1.2㎝、真ん中に赤紫色の斑が入ることもあります。
花は6~11月、枝の先の方にかたまって付きます。一つの花のように見えるのは多数の雄花と1本の雌花の集合体です。どちらも花びらは持たずおしべ1本、めしべ1本のみのつくりです。白く花びらのように見えるのは腺体の付属体です。腺体は蜜を分泌していて、その色や形はトウダイグサ科の見分けの手掛かりにもなります。雌花が先に開花し、成熟するとふくれた子房は垂れ下がります。その頃に雄花が開花します。花の構造としてはかなりの変わり者です。
茎や葉をちぎる出る乳汁はかぶれたりすることもあるので注意が必要です。
2024.8