サルスベリ Lagerstroemia indica L. / ミソハギ科
中国南部の落葉低木で庭園によく植えられています。樹皮は薄く、剥がれ落ちて雲のような模様をつけます。表面がつるつるしていることからこの名前が付けられています。また花期が長いため百日紅(ひゃくじっこう)とも呼ばれます。
葉は基部が細い卵型でギザギザはありません。葉は互い違い、たまに向かい合って付いています。枝や葉には毛はありません。7月末から10月上旬にかけて枝の先端に円錐状に花をつけます。花の集まりの枝には少し毛があります。遠目で見るとふわふわとして一つずつの花は分かりにくいですが、近くで見ると一つの花は直径3~4㎝、6つに裂けたがくから6枚の花びらが出ているのが分かります。花びらの元の方は糸のように細くなっていて、花の中心にたくさんのおしべが集まり、6本のおしべと1本のめしべが長く飛びだしています。
観察園のものは桃色ですが、白色や紅紫色など色々な色あいがあります。
2024.9