イヌサフラン Colchicum autumnale L. / イヌサフラン科
ヨーロッパ中部から北アフリカ原産の秋植え球根。コルチカムとも呼ばれています。サフランと名がついていますがサフランはアヤメ科で全くの別物です。
9月下旬から10月に花だけが先に咲くのですが、水や土がない机の上などでも花が咲くという珍しい性質があります。
花の高さは10~30㎝、薄ピンク色の6枚の花びらがあります。花が枯れたあと葉が出てきます。
長細い葉は長さ20~30㎝になりますが、6月頃には枯れてなくなります。花が大きく見ごたえがあるので、色々な園芸品種が作られています。
球根にはコルヒチンという有毒成分を含み、葉にも毒があります。コルヒチンは染色体倍加にも使われる成分で、使い方によって薬にもなりますが強い毒性があります。
きれいな花を咲かせますが、タマネギや山菜と間違えて食べ中毒する事故が多発し、場合によっては重篤化することもある、一歩間違えば危険な植物です。
2021.9