トベラ Pittosporum tobira (Thunb.) W.T.Aiton / トベラ科
本州以南に分布する常緑低木。雌雄異株です。高さは2~4m、暖帯、亜熱帯の海岸に生えますが、街路樹や公園の植え込みにも利用されます。葉は互生、枝先に集まってつくと輪生しているようにも見えます。葉の上部の幅が広い卵形で革のような質感です。へりは内側に少し巻き込みます。波打つこともありますがギザギザはありません。
花は3~6月で枝の頂上に白い花が集まって咲きます。最初は白色ですが咲き進むにつれてクリーム色を帯びてきます。一つの花は直径2㎝程度、雌花には先端が3つに裂けためしべ1本と葯が退化したおしべ5本が、雄花にはおしべ5本と不稔のめしべ1本があります。観察したところ、花びらが6裂した花のおしべは6本のようです。
果実は直径1.5㎝ほどの球形で、熟すと3つに裂けて赤い種子が露出します。仮種皮と呼ばれる赤い部分には粘性があります。鳥は赤い実を好む習性があり、鳥がついばむ際に粘り気でくちばしなどに付いたり、フンによって散布されていると考えられています。
2026.1
