イボタノキ Ligustrum obtusifolium Siebold et Zucc. / モクセイ科
北海道から九州、朝鮮に分布する落葉低木。高さは2~4m、山麓や平地の林縁などに生育、強健で刈込にも強いので公園樹や街路樹にも使われます。幹は灰白色から灰褐色、若い枝や葉裏の中肋には毛があります。葉は薄くてつやはなく、長さ2~5㎝、幅7~25㎜、ギザギザはありません。葉の基部はくさび型で先端は丸いです。向かい合って付く対生で、枝も向かい合って並んで付くので立体感がありません。
花は5~6月、若い枝の先端に白い小花を小さい房状につけます。独特な甘い香りがあります。一つの花は長さ7~9㎜、筒状で先端は4つに裂けます。2本のおしべは花びらにくっついており、開いた花びらから半分ほど露出します。めしべは1本で花の奥にあり見えにくいです。果実は球形で長さ6~7㎜、黒紫色に熟します。
幹に寄生するカイガラムシの仲間、イボタロウムシのオスは集団で枝について白いろう物質を分泌します。これはイボタロウとよばれ民間薬や工芸用に利用されます。
2026.5
