ヤブコウジ Ardisia japonica (Thunb.) Blume / サクラソウ科
北海道から九州、トカラ列島の丘陵地の林内に生える常緑小低木。小さいですが樹木です。朝鮮半島や中国にも分布します。高さは10~30㎝、地中に匍匐茎をのばして増え広がります。立ち上がった茎の上の方に先のとがった楕円形の葉3~4枚を向かい合わせて、時に輪のようにつけます。葉の長さは3~13㎝、周りには細かいギザギザがあります。葉裏の中心の葉脈や葉柄、若い茎は細かい軟毛におおわれます。
花は7~8月ごろ、葉または鱗片状の葉の脇から2~5花ずつつけます。花柄は7~10㎜、花は直径6~8㎜、白色やピンク色を帯び下向きに咲きます。果実は秋には赤くなり直径5㎜ほど。中には一つの種子があります。別名で「十両」といい、真冬でも緑色の葉と赤色の果実を長く保ち、お正月の縁起物としても用いられています。江戸時代には流行したくさんの品種が作られました。根茎は薬用に利用されます。
かつてはヤブコウジ科でしたが、DNA分類方式となりサクラソウ科に移りました。
2026.2
